和菓子材料を使った商品開発・食品開発の情報発信
2018年2月28日
蒸し羊羹は栗蒸し羊羹に代表される、蒸して作る羊羹です。
似たような蒸し菓子に葛餅、水無月などがあります。栗の場合は黄色い栗と小豆の色の
コントラストが良く、秋の定番のお菓子です。今回、正栄食品工業株式会社様との
コラボで"ラミーフルーツ入り蒸し羊羹"を作ることになりました。
※ラミ―フルーツ:レーズン、クランベリー、リンゴ、パイナップル、レモン、
オレンジピールの糖漬けを洋酒に漬けこんだものです。
最初は和の餡とラミ―フルーツを組み合わせることに不安でしたが、意外にも小豆餡との
相性がよく、おいしいものが出来上がりました。
次に白餡バージョンも作ることになり、何を合わせばおいしくなるかを考えていたところ
開発メンバーの1人から、「ソフトミックスを入れてみたら?」とアドバイスをもらった
ことで和菓子らしくない洋風の蒸羊羹が出来ました。
また洋菓子屋さんでは羊羹は練るものというイメージがあり、蒸すだけで出来るという
発想がなかったという声に、だったらスチームオーブンでできないかと考えて
スチームオーブンでできる蒸し羊羹でレシピを作りました。
蒸し羊羹には葛粉、わらび粉を入れることが多いのですが、弊社では2種類のミックス粉が
あり、和菓子屋さんに主に使用していただいている"本わらびミックス"、洋菓子屋さんなど
でも練らずに簡単にわらび餅が作れる"わらびモチデキマース"があります。
スチームオーブンで作る蒸し羊羹は"わらびモチデキマース"を使用して作りました。
本来、蒸し羊羹は大きな枠、または羊羹舟などを使い、出来上がり後にカットしますが、
今回は耐熱容器を使い、蒸して焼いてそのまま商品になるように工夫しました。
弊社のレシピをもとに、それぞれのお店でより改良されたものができるのを
楽しみにしています。
商品の共同開発やご要望に合わせたサンプルの開発も承っています。